広 島００００００１００―１
中 日０００２０１００×―３▽勝 吉見12試合７勝３敗
▽Ｓ 岩瀬26試合１敗20Ｓ
▽敗 前田健15試合９勝３敗
▽本塁打 ブランコ18号(2)（前田健）和田20号(1)（前田健）
●…中日の吉見は直球に球威があり、８回を４安打１失点で７勝目を挙げた。打線は四回にブランコの１８号２ランで先行し、六回に和田の２０号ソロで加点した。広島は４連敗。前田健は３敗目を喫した。
▽変化球狙われ２発被弾
敗戦直後のベンチ裏の静けさが、ショックの大きさを物語る。前田健で負けた。セ・リーグ１０勝一番乗りを懸けたマウンドで、２本塁打を浴びて３失点。期待の反動がカウンターパンチのように、連敗中のチームに衝撃を与えた。
５月９日の阪神戦（甲子園）以来の被弾が、１カ月半ぶりの黒星に直結した。四回２死二塁、ブランコにフルカウントから右中間へ先制２ラン。六回は和田に初球を左越えソロとされた。
打たれたのはともにスライダー。「真っすぐの球速が出ないし、感覚もよくない」と首をひねる。疲労があるのだろう。ハイペースでの９勝を支えてきた直球が精彩を欠き、変化球を狙い打たれた。
７回を３失点。先発としては及第点ながら、満足感は一切ない。「先発の役割を果たしても、負けたら意味がない。今年の僕は、勝つことが最低限の役割」と唇をかむ。
重苦しい空気をかき消すように、「シーズンは長い。気持ちを切り替えて、次は勝ちます」とすがすがしく言い放つ。エースには、連敗が許されぬことも心得ているようだ。
マエケンで負けたか。しゃーない。
そして大竹は案の定怪我再発で抹消。
