Blind Man in Amsterdam

ベルリンは晴れているか (単行本)

ベルリンは晴れているか (単行本)

総統の自死戦勝国による侵略、敗戦。何もかもが傷ついた街で少女と泥棒は何を見るのか。1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅出つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり―ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。最注目作家が放つ圧倒的スケールの歴史ミステリ。

3年ぶり深緑野分。
皆川博子先生みたいな話だと思って参考文献で納得。
今年の皆川博子読本にも寄稿してるんだな。
街の描写はまだ及ばないけど、雰囲気の出方は凄い。
幕間の使い方も上手く
事件の顛末も良かった。


スタック数  97冊→97冊

2018年度解決数 245冊→246冊