野球関係

木村一喜捕手の打撃が評判を呼んでいる。フリー打撃では広角的に鋭い打球を飛ばし、定評のある内角球のさばき方も復調。他球団の偵察スコアラーから「バットコントロールと振りの鋭さは木村一が一番いい」と称賛の声もあがる。昨年まで弱点だった送球面は、オフの間に肩の筋力強化を進めた。
投手ではカープアカデミーの練習生、マルテの評価が上昇中。清川栄治コーチは「同じ腕の振りから直球と変化球をマックスで投げられる。可能性を感じる」と将来性を見込む。球速140キロ台後半の速球とナックルボールが持ち味で、球団も選手契約を検討中。左のワンポイント候補としては、仁部智投手も面白い存在。

 守備力では、4年目の松本高明内野手が成長している。レギュラー不在の二遊間に食い込む意気込みで「今年はチャンスがある。競争に勝ちたい」と必死。台頭の可能性を秘める中堅、若手が着実にチーム力を押し上げている。

いいよいいよ。

「この時期から褒めたくはないけど、黒田に続くレベルの高い投球で安定感もある」。清川栄治コーチの口元は緩んだ。打者2人に34球を投じ、ボールは7球。安打性の打球は5本だけ。低めに制球され、変化球は切れる。抜け球はなかった。

ここまで期待させてくれる助っ人も久し振り。
10勝は計算させてもらいますよ。

「サード一本で考えている。その方が試合に攻めの気持ちで入っていきやすい。ファーストだと、どうしても受け身になってしまう」
売り出し中のライバル、栗原も負けていない。「一塁はある程度守れる自信があります。最終的に三塁を守りたい気持ちはありますよ」。2人が競い合うことで守備力が上がれば、言うことはない。昨年23失策と12球団ワーストの新井と77試合出場で5失策の栗原。この日は仲良く3つずつ球を弾いている。

身長1メートル66の仁部を練習メニューに書き忘れた広島・小林投手コーチ
「小さいから忘れていたよ」

心配は守備だけだな。
幹英ヒドスww。

プロ初の休日まで“返上”した。目が覚めると、足は球場の方に向いていた。「兄のバッティングを見て、参考になれば」。新井良太が向かった先は、いつもの北谷ではなく沖縄市だった。

 球場に着いた新井良は、一般客と一緒にスタンドから練習を見つめた。視線の先には、特打を行う兄・新井貴浩がいた。生で見る「久々」の兄のバッティング。「見てよかった。やっぱ、いいですね。タイミングを早く取ったりとかしてるんで。勉強になった」。自分と同じ長距離砲の兄は、身近で最良の教材だ。

 兄弟が球場で会ったのは一瞬だけ。弟が球場の外、正面玄関脇で取材を受けていたところ、通りかかった兄が「シッ! 邪魔、邪魔」と、追い払った。弟の来訪は知っていたが、あえてほとんど相手にしなかった

仲良いなぁ。

午前中の打撃練習では、サク越えはなし。弟の見守る午後の特打で目の色が変わった。「遠くに飛ばそうと思った」との言葉通り、スイングを意識したミート中心の打撃からスイッチを切り替えた。左翼に向かった打球はフェンス、そして最上段のネットさえ越えていく。中堅、左中間方向へも面白いように打球は伸びた。105スイングで32本。セ界のキングが一気にスパークした。

 まさに格の違いだ。弟は打球の伸びを見ては深くため息をつく。「休みだし、することもなかったんで、見にこようと思いました。参考になること、ありましたよ。タイミングの取り方とか…」。前夜に兄弟で食事をしながらも、兄に来場を告げていなかった。“無言のゲキ”はルーキーの心に強く響いた。

 兄は、まだ百パーセントではない。「思ったより打球は伸びなかった」。そんな状態でも弟に“何か”を感じさせたかった。練習日の特打も限界まで続けるつもりだ。

 練習後、ブラウン監督につかまった。「“順調かい?何も問題ないね。心配してないよ”と言われました。逆にプレッシャーかかりますよね」と苦笑い。昨年の43本塁打を超えるため、新井は黙々とバットを振り続ける。

本気で4番新井さんになりそうだな。