今日のスタック解決 連射王

連射王〈上〉

連射王〈上〉

連射王〈下〉

連射王〈下〉


「俺、何かに対して本気になれるのかな?」
何事にも本気になりきれない高校生・高村コウ。
そんな彼は一人のゲーマーに出会い、“己の本質”と真剣に向き合うことになる。
将来の進路を考え決めていく友人や幼馴染み。変わっていく周囲の人間関係の中で、
彼の答えはどこにあるのか――。

「──敢えて問いますが、君は、ゲームが好きですか」

高校生の頃、怒首領蜂のワンコインクリア挑戦を後ろで見ていたのを思い出しました。
最近、STG見てないなぁと思いつつ。
いやぁ、熱い。氏のSTG愛を凄い感じました。
正直、終わりのクロニクルはキャラが(自分には)全般的に駄目だったんですよね。
こんな感じの主人公が好きです。
ハードカバー二段組上下巻合わせて約600ページを
およそ1時間半で読んでしまった自分もどうかと思った。
普段はもうちょっと色々考えながら読むんですが。
読後は、ゲームに対するモチベーションが上がるなぁ。
ゲーマーなら読んで損はない!!
以下、引用。興味を持った人(D→Aとか)向け。




「―――高村君は、ゲームと言葉を交わす方法を知っていますか」
知っている。体得という二語を持って得た方法だ。
そしてそれは、
「それは、ゲームの本質と直結しています」
何故ならば、
「ゲームが出して来る攻撃に対し、己の攻撃を以って全て受け答えすることだからです」
解る。
竹さんも自分と同じものを持っていると解る。
自分と同じ攻撃と回避の言語をもって、ゲームと言葉を交わし、そして、
・・・俺たちも会話する。
ゲームセンターに居る人間、ゲームが好きな人間だったら、誰だって少しはその言語を持っている。
解るものだけに通じる言語だ。
「そして僕は考えたのです。ゲームに対し、どんな言葉こそが、最高の賛辞になるだろうかと。この言葉を受け答え出来るなら、ゲームを好きだといってもいい言葉とは何なのかと」
そこで生まれたのが、
「それが、僕にとってのファーストプレイ・ワンコインクリアです」
   -川上稔「連射王」-