今日のスタック解決

鹿男あをによし

鹿男あをによし


「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」
神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われてしまった28歳の「おれ」。失意の彼は、教授の勧めにしたがって、奈良の女子高に2学期限定で赴任する。
ほんの気休め、のはずだった。英気を養って研究室に戻る、はずだった。
あいつが、渋みをきかせた中年男の声で話しかけてくるまでは……。
慣れない土地柄、生意気な女子高生、得体の知れない同僚、さらに鹿――そう、鹿がとんでもないことをしてくれたせいで、「おれ」の奈良ライフは気も狂わんばかりに波乱に満ちた日々になってゆく!

やはり万城目学は只者ではなかった。
決して劣化森見登美彦氏ではない。
この作品全体に溢れるユルい感じが好きだ。

ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋

桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。
 将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか……。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。

相変わらず文章の上手さに舌を巻く。
ミステリ分は何処へやら、完全にメディカルエンタですね。
いやぁ満足満足。
総スタック数 78冊

2007年度解決数 128冊