楽天の野村克也監督（７３）が１２日、米大リーグ、レンジャーズから古巣への復帰を希望している福盛和男投手（３２）の入団テストを了承した。球団フロントは獲得に前向きな姿勢を示しており、合格の可能性が高い。
福盛は２００７年オフ、球団の慰留を断ってフリーエージェント（ＦＡ）でレンジャーズへ移籍した。残留を求めていた野村監督は「泣いて帰ってくるなよ」と送り出した経緯もあり、当初は入団テストにすら否定的な考えだった。１０日には「球団に『要らない』と言っておいた。ああいう人の道を外したやつは嫌いや。おれも外しとるけどな」と“門前払い”を明言していた。
しかし、福盛が１１日夜、仙台市内に野村監督を電撃訪問して直談判したことで、風向きが変わった。
「『楽天でやりたい』と言うから、いろいろ嫌みを言ってやったんだ。でもな、職がないっていうやないか。泣きそうな顔をして頼まれたら断れん。おれは情にもろい。最大の欠点や。会わなきゃ、よかった」。ブツブツ言いながらも、“勘当”を解いた格好となった。
テストは楽天が仙台に滞在する１５日までには行う予定。米田純球団代表は「テストは非公開で行います。契約については、パフォーマンスを見てから決めたいと考えています。（支配下選手ではなく）育成選手として契約することもありえます」と語った。
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