今日のプロ野球

野村監督1年目のシーズンで1勝7敗の最下位と出遅れている広島の松田元(はじめ)オーナー(59)が5日、チームの浮上に自信を見せた。開幕戦に勝ったきり、目下7連敗中。チーム打率・229、同防御率5・55はともにリーグ6位という苦境だが、球団総帥は「大丈夫じゃけぇ!」と力強く言い切った。

 「レギュラー9人で戦うチームこそ強い、という感覚の監督。今は正しい方向に正しく動き、正しく我慢している。きっと実ると信じとる」。野村流で昨秋から鍛え上げたナインの伸びしろに加えて「ウチは足し算の世界」と今後の戦力アップも期待の根拠だ。新たに獲得したメジャー8勝左腕・スタルツ(ドジャース)が7日に来日、2軍では大竹が右肩不安から再起を図っている。

 チームは東京遠征出発前にマツダスタジアムで練習。野村監督は「3安打ぐらいで勝ちたいね」と不安定な先発陣の意地に期待していた。

大・・・丈・・・夫?

7連敗ならまだ平気!?助っ人のヒューバーが「僕は米国で15連敗の経験がある」と明かした。

 05年にロイヤルズで大リーグデビューし、25試合に出場。チームは同年7月末から19連敗を記録し、ヒューバーはそのうち15試合に“参加”していた。「シーズン100敗も味わった。大切なのは1日1日、新鮮な気持ちで臨むことだ」。自らも8試合で打点0の不振を脱すべく、熱心に打ち込んでいた。

やはり疫病神はコイツか・・・。

3月28日の広島戦でのこと。

 谷繁の放った打球が、三塁コーチを務める笘篠外野守備走塁コーチの右太もも裏に直撃するハプニングがあった。確かに年に1度は見かける光景。しかし、現役を退いているとはいえ、かつては俊足を生かしフィールドを駆け回っていたコーチが、なぜボールを避けきれなかったのか?

 笘篠コーチは「一瞬、ボールを見失っちゃったんだよ」と、苦笑いをしていたが、もちろん、ボーッと立っていたわけではない。1死一、二塁だったあの場面。コーチの体は打者と外野の両方を見渡せるよう、半身の状態だったのだ。

 「一瞬の判断だからね。外野の各選手の守備位置や肩の強さ、送球の正確さ、それに打球の強さ、飛んだ場所を全部計算した上で、得点できそうだったら絶対に腕を回さないといけないから」。

 1点を争う接戦になればなるほど、重要さが増す三塁コーチの仕事。試合前には、相手チームのノックにも目を凝らし、故障をかばっている選手がいないかなど、その日の“弱点”を探すことも重要な任務だ。

 先週の阪神戦では、右肩を痛めていた左翼金本のところに打球が飛ぶたびに、各選手が積極走塁をみせたのも、そんな戦力分析があったから。「『レフトに打球が飛んだら、次の塁を狙える選手は全員いくように』と指示していたんだ。偶然、レフトにばかり飛んでくれたのもあるけどね」。選手もプロならコーチもプロ。チームの個々が力を集結させて1つの勝ちを求めるからこそ、プロ野球は奥が深くておもしろい。

偶然、レフトにばかり飛んでくれたのもあるけどね

狙い打ちやったやないかww