今日のスタック解決

ぼくのうた (幻狼ファンタジアノベルス)

ぼくのうた (幻狼ファンタジアノベルス)


蘇った名もなき魔王の軍勢により、滅亡の危機に瀕するマルー王国。かつて魔王を倒したという神剣デアンハークを手にできるのは、十八歳以下の若者だけだった。かくして国中の若者が集められ、魔王討伐のための「王国献身隊」が結成される。苦難に満ちた旅に挑む少年少女たちの運命は―!?鬼才・十文字青が渾身の力で描き上げる、ファンタジーの神髄。

商業デビュー前の作品らしい。
十文字青作品の根幹にあるものが垣間見えて面白い。
普通に王道ファンタジーとして良い出来でした。

悪と仮面のルール (100周年書き下ろし)

悪と仮面のルール (100周年書き下ろし)


僕は顔を変え、身分を変え、ただ彼女の幸福を願う―。
巨大な陰謀の裏には、誰にも知られることのない、ひとつの小さな物語があった。

父から「悪の欠片」として育てられることになった僕は、「邪」の家系を絶つため父の殺害を決意する。それは、すべて屋敷に引き取られた養女、香織のためだった。
十数年後、僕は自分の存在を消滅させるため顔を変え、他人の身分を手に入れ、人生の傍観者として生きる。そして、居場所が分からなくなっていた香織の調査を探偵に依頼する。街ではテログループ「JL」が爆発騒ぎを起こし、政治家を狙った連続殺人事件に発展。僕の周りには刑事がうろつき始める。香織にはまるで過去からの繰り返しのように、巨大な悪の影がつきまとっていた。
相次ぐテロ、不可解な殺人事件が続く中で、僕は運命にあがなう存在として彼女のために行動を起こす。そこには、「邪」の家系の本質ともいえる絶対的な男の存在があった。

刑事、探偵、テログループ、邪の家系……世界の悪を超えようとする青年の疾走を描く。芥川賞作家が挑む渾身の書き下ろしサスペンス長編。新たなる、決定的代表作。

淡々とした文章と
内面描写の少なさ、薄い「悪」になんともいえない薄気味悪さを感じた。
想像していたのと違ったが、これはこれで。



総スタック数  139冊→137冊

2010年度解決数  346冊→348冊