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ボトルネック

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TOY  JOY  POP (HJ文庫)

TOY JOY POP (HJ文庫)



福沢礼一は退屈だった。世界には流言飛語が溢れてる。曰く「現世は神の怒りにより、間もなく滅びる」。曰く「手足をボキボキに折る関節ババアがいる」。などなど。でも、現実に福沢の周りには何も起こりはしない。山崎椎菜は問う。「フク、そろそろ死ねば?」「言葉って暴力だよね」。ただひたすらに駄弁るだけの5人の男女。彼らの中で周囲で暴走する、通常で異常なミステリー・シンキングタイム。青春は時として軽やかに迷走する。

流石浅井ラボ。エロくてグロくて鬱です。
成田良悟の作品を浅井ラボが書くとこんな感じになるんじゃなかろうか。
主役5人の中で唯一の男が
大学7回生で演劇オタで小デブでキモ変人なんだが
このキャラ良いなぁ。序盤も読み返すと味がある。
こんな本がそのままGOになるのか
今後のHJ文庫には期待が持てるな。

女の子がいっぱい!!
謎と不条理がいっぱい!!
浅井ラボが放つユルユル衝撃作!

この帯書いたの誰だよww
こんな感じのを期待して買った人間は
読み始めて30分ぐらいでこの本を壁に叩きつけるぞww

ゾンビみたいな虚ろな目をしている大友君を、真央は励ますことにした。
真央はできた女の子だからね。
「大丈夫だよ。大友君は頑張って勉強して、いい大学言っていい企業に入って、
高いお金で奥さんを買えばいいんだよ。お金があるってのは、ひとつの取り柄だからね。
真央には、お金は単なる道具にしか思えないけど、大友君はともかく、
お金なら好きになってくれる女の人もきっとどこかにいるよ。ダイジョーブ。
ちゃんとお金があれば我慢してくれるような、いい奥さんが買えるよ。
お金がなくなると出て行くからリースかな」
    -浅井ラボ「TOY JOY POP」-

955 名前: イラストに騙された名無しさん
とりあえず帯は
全世界の女性に絶望したいあなたへ
に変えるべきだと思った

たしかになww


とりあえず問題作ではあった。
個人的には浅井ラボの最高傑作なんだけど。メタ好きなので。
でもブログそのまんまの内容はちょっと・・・。後イラスト要らねぇ。
位置的には谷川流の「絶望系」だな
関係無いけど谷川流なら本当にファミレスで駄弁るだけの
小説を書いて編集に没にされるんだろうなぁとか思った。

救いなんかねぇ。答えなんかねぇ。
だったら、あれ?世界ってなかなかおもしれーじゃんって勘違いできたら、
それでオールオッケーでしょ。
    -浅井ラボ「TOY JOY POP」-