昨日と今日のスタック解決

木野塚佐平の挑戦

木野塚佐平の挑戦


国民的な人気をほこる村本啓太郎総理が57歳の若さで急死した。日本の今後を憂える私立探偵・木野塚氏の周囲に、総理が推進する政策を阻止したい勢力による暗殺らしい、という不穏な噂が駆けめぐる。気がつくと、こんな重大事件の真相調査に巻き込まれていた木野塚氏の運命や如何に!私立探偵・木野塚氏の推理が冴える(?)書き下ろし大爆笑ハードボイルド。

前作よりもギャグ分が多い。
今回も金魚の話かと思ったら、国家レベルの陰謀に巻き込まれる木野塚氏。
まったくハードボイルドも大変だ。

閻魔の弁護人 (新風舎文庫)

閻魔の弁護人 (新風舎文庫)


「裁判長、異議あり!」 俺は地獄で亡者を助ける弁護人。
――お嬢さん、地獄で死ぬのは難しいんだぜ。

俺の事務所に突然現れたのは、ちょっと生意気な美少女弁護人。なぜか俺は、彼女とともに行方不明になった娘の捜索で地獄巡りの旅に出る。麒麟に乗って空を飛び、地獄で燃え盛る業火を眺める。阿鼻叫喚、地獄で仏、溺れる者は藁をもつかむ? ってか……。 そこで俺たちは、とんでもない秘密を知ることになっちまった。

天国と地獄で活躍する弁護人を描いた、笑いと涙と感動の奇想天外☆スペクタクル!

■第8回「新風舎文庫大賞」準大賞受賞作

なんというか・・・
ここまで無茶苦茶な話だと清々しいな。
凄い気分転換になった。

実験小説 ぬ (光文社文庫)

実験小説 ぬ (光文社文庫)


交通標識で見慣れたあの男の秘められた、そして恐ろしい私生活とは?(「帽子の男」)。東京の荻窪にラーメンを食べに出かけた哲人プラトンを待っていた悲劇(「箴言」)。本の世界に迷い込み、生け贄となったあなたを襲う恐怖(「カヴス・カヴス」)。奇想天外、空前絶後の企みに満ちた作品の数々。読む者を目も眩む異世界へと引きずり込む、魔術的傑作27編。

これは凄い!まさに実験小説!
清涼院流水御大とは違うアプローチで小説の限界に挑戦している。
でもちょっとオチが弱いかなぁ?

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)


嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

文章や構成は上手い…んだが…。
最後は痛快ではあった。
しかしこの人、強盗好きね。

少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

何人も書物の類を所有してはならない。もしもそれらを隠し持っていることが判明すれば、隠し場所もろともすべてが灰にされる。僕は書物というものがどんな形をしているのかさえ、よく知らないーー。旅を続ける英国人少年のクリスは、小さな町で奇怪な事件に遭遇する。町中の家々に赤い十字架のような印が残され、首なし屍体の目撃情報がもたらされるなか、クリスはミステリを検閲するために育てられた少年エノに出会うが……。書物が駆逐されてゆく世界の中で繰り広げられる、少年たちの探偵物語メフィスト賞作家の新境地!

物理(トリック)の北山の新作。
世界観を上手く使っていて、非常に良かった。
本格ミス好きは楽しめると思う。
流石に本格にこだわってるだけはある。
シリーズ化するらしいので今後も期待。
そして初重版おめでとう!

八月の舟 (ハルキ文庫)

八月の舟 (ハルキ文庫)


けだるくて退屈な夏休みのある日、高校生の僕は、友人の紹介で風変わりな少女・アキ子と出会い、そして彼女に惹かれていった―未来への不安、焦燥感、同級生の死、切ない恋心。誰もが通り過ぎて来た、青春のやるせない日々の一ページを鮮やかに描いた、青春小説の最高傑作。

ミステリ分がなくても全然イケるな。
しかし、流石にこの青春は玉吉とは時代が違う。

風少女

風少女


初恋の女が、死んだ。事故死だというが、どうも不自然だ…。サントリーミステリー大賞読者賞受賞の新人が放つ青春ミステリー。

この本の紹介文はほとんどの樋口有介作品に使えるなww
でも各作品で微妙に会話のキレとかが違うんだなぁ。
これは良い部類でした。あぁ…大いなるマンネリ。最高だ。
しかし、この作品以降直木賞に縁がないのも分かる。
この時取っててくれたら絶版本を探すのも楽だったのにな。
総スタック数 78冊

2007年度解決数 59冊