今日のプロ野球

前田さん、こわいよ〜。広島の新人合同自主トレが11日、大野練習場で始まった。育成を含む7選手がランニングやウエートトレを消化したが、ウエートルームでは通算2000安打の前田智と遭遇。約1時間も「密室」で空間をともにした。あいさつしても緊張でコチンコチン。練習中も気になって仕方ない。思わぬ形で「プロ」の洗礼を浴びた格好だ。


 昼食後の午後のメニュー。7選手はそろってウエートルームに移動した。すると、それまで笑顔もこぼれていたルーキー君たちの表情が硬くなった。あ、前田さんだ! テレビの中の人がそこにいる。室内の空気がピンと張り詰めた。


 7人は全員で「よろしくお願いします」とあいさつ。前田智は「トレーナーの言うことをよく聞いて頑張ってください」と返した。しかしそれ以上の会話はできなかった。感じたことのない「超一流」のオーラに圧倒された。大学・社会人4巡目の松山は「見た瞬間に緊張してしまった。固まりました。ああ、カープに入ったんだなと。オーラがあって近寄れないですね…」とシュン。


 松山は前田智に会ったらプロで長くプレーできる秘訣を聞こうと思っていた。作戦がいきなり頓(とん)挫し「話は聞けそうにないです」と苦笑い。他の選手も一緒だ。大学・社会人1巡目の篠田は「チラチラ見てしまいました。会話はできなかった」。高校生3巡目の丸も「オーラがあってビビリました。話しかけられない。僕はチキンなので」と震え上がった。


 高校生ドラフト1巡目の安部は「ずっと見ていました。超一流の選手なのでどんなことをするのかなあと気になってしまって。前田さんは体の幅が広かった」と頭をかいた。あまりに横をチラチラ見るのでトレーナーに「こっちを見て」と注意までされた。


 だがこの日、一番「健闘」したのがこの安部だった。みんなより一足早く、単独であいさつ。「福岡から来た安部です」と果敢にトライし「頑張れよ」と返された。「思ったより怖くなかったですよ!」。タイミングに恵まれたとはいえ、誰よりも深く懐に飛び込んだ男はニンマリだ。


 初日は押されまくったルーキーたちだが、球界屈指の迫力を体感できたのは何よりの収穫だろう。大野練習場で1月いっぱい続く自主トレ、そしてキャンプ。当代きっての天才打者と触れ合える時間はたっぷりある。勇気を出して「前田さん、教えてください」と言えれば、きっと胸襟を開いてくれるはずだ。

相変わらず前田神は誤解されまくっとるなwwwwwwwww