今日のプロ野球

BMコンビが“空中合体”−。阪神の新外国人、マット・マートン外野手(28)が、虎2年目のクレイグ・ブラゼル内野手(29)と同便で1月下旬に来日することが14日、わかった。同じ代理人で、すでに連絡を密に取り合っている2人が機内で熱いトーク。新天地に挑むマートンにとって貴重な“同伴出勤”となる。
悪しき歴史は繰り返さない。ポスト赤星の期待がかかる新外国人、マートン。日本という新天地に早く適応することが不可欠な中で、スタートから、球団のサポート態勢は万全だ。今月下旬、ブラゼルと“同伴来日”することがわかった。

 「ちょうど乗り継ぎの空港が同じなんで」と球団関係者。助っ人の来日は毎年25日以降だが、アラバマ州モントゴメリー在住のB砲が日本行きの飛行機に乗るため、経由するのがアトランタ。うまい具合に同便となった格好だが、新助っ人にとっては幸運だ。空港で待ち受けるであろう大勢の報道陣。熱い注目を受けながらすぐにキャンプイン…。すべてが初体験となるが、その前に、14時間超の長旅の機内でレクチャーを受けられるというわけだ。

 もともと面識はない2人だが、阪神が獲得に動き出した際にマートンから電話連絡。その後、度々連絡を取り合うことになった。サンケイスポーツ新春インタビューでもブラゼルは「どんな野球か、どんな生活習慣か、タイガースはどんなチームか」を聞かれ、すべて教えたと話していた。2人にとってアトランタの出発ロビーが初対面。そこから常に、西武で1年、阪神で1年と、日本野球を理解している“先輩”が傍らにいるとなれば、これほど頼もしいことはない。

 さらにマートンを推薦したアンディ・シーツ駐米スカウト(38)も追いかけるように来日。昨年まで駐米スカウトを務めたオマリー氏に代わり、キャンプに帯同する。阪神で3年間、好守巧打で鳴らした優良助っ人が、同じ安打製造器タイプのマートンをサポート。自身の経験を伝授してくれる。

 12球団でも人気の高い阪神、しかも異国の地という厳しい環境で、いかに自分の力を出し切れるか。タテジマを着た経験がないと、わからないことは多い。

 08年のフォード、09年のメンチ。期待外れの野手が続いたが、育成出身のバルディリスがいたといっても、常時1軍の助っ人野手は基本1人だった。今年は違う。2人いることで、配球など野球のことから、悩みなども相談できる。

 外国人打者が開幕スタメンに2人となれば、05年のシーツ、スペンサー以来。さらに揃って活躍したとなれば、ともに3割を打ち、92年の2位躍進を支えたオマリー、パチョレックまでさかのぼる。同伴の機内で熱いトークを交わしてやってくるBMコンビで、今年こそ−。並んでの来日から、“2本の矢”の共闘が幕を開ける。

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