今日のプロ野球

中日の人気マスコットキャラクター、ドアラの2軍降格が21日、決定した。
8回表の相手チームの攻撃前、一塁側のファウルゾーンで行うバック宙の成功率が非常に
芳しくないことを、球団が問題視。チームの士気にも影響するため、7月1日のウエスタン・
リーグ広島戦(ナゴヤ)から2軍で再調整することになった。

マスコット界のスター街道を歩んできたドアラが、危機を迎えた。
本拠地で行う恒例のパフォーマンスは、テレビ中継で必ず放送され、注目度は高い。
球団でも今季からナゴヤDの大型スクリーンでバック宙の成功数と失敗数の表示を
始めたが、交流戦終了時点まで22回挑戦して、成功はわずかに4度。成功数の倍以上の
18回も失敗しており、ファンだけでなく現場の選手からも苦情が寄せられていた。
球団関係者は「これまでは悪くても大体半分ぐらいは成功していた。こんなに悪い年はない。
このままでは、企画の存続に関わる」と、2軍落ちを決めた理由を説明した。

現在、バック宙にひねりを加えた「後方抱え込み宙返り1回ひねり」という難度の高い技に
挑戦しているが、球団側では今後もパフォーマンスの簡略化を考えておらず、ドアラ自身が
2軍で下半身を徹底的に鍛え直し、はい上がるしかない。初の2軍落ちとなったドアラ
「いい経験だと思ってしっかり調整したいと思います。何かしら得るものがあるのではないかと」と、
なぜかやや上から目線でコメント。チームの勝率とバック宙の成功率が連動するというデータも
あり、まずはドアラへのてこ入れでチームに奮起を促す。