Kill ’Em With The Love

虐殺器官観に行った。
ufotableは22時からの上映あって良いね。


説明は出来るだけ省いて
どちらかというと原作既読者向け硬派な作り。
やっぱり聞きなれない単語が多いから、文字を解さずにくると違和感。
それでも出来るだけ映像でスッと入るように配慮はなされていると感じた。
一番力入ってると思ったのは殺しの描写。圧倒的な死の洪水。
戦闘シーンは凄く良い。主人公視点でのFPSみたいな演出。
攻殻やらPSYCHO-PASSやらを通ったサイバーなアニメ戦闘の集大成的な。
降下作戦の所とかフェロモン撒いて蝶がくる所とかニヤニヤ出来る。
CG関連の違和感もほぼ無いし(作画の方であやしい部分はあったが)
作り直しでここまでのクオリティに仕上げたgenoスタジオに感謝。
観るのに体力いる系だけど、
近未来SFな映像が好きなら是非観て欲しい。




原作との大きな違いは主人公の母親関連完全カット。
この変更でヒロインに執着する理由が唐突に感じてしまうが
その分ジョン・ポールと似た者同士な部分が強化されてるのでありだと思う。
ラストはカタストロフを匂わせる程度で終わり。
エンドロールの後でピザ食ってると思って待ち構えてたら何も無かったww
人は見たいものしか見ないというのにかかっていてこれも悪くない。
思い返すとこの展開でその後を描いてしまうとクドいかなぁと。
もし、この映画がちゃんと順番通り最初に公開されてたら
ハーモニーに繋がってるのを分かりやすくするために
ラストをはっきりと描いていたのかな?とか思ってしまう。
この作品が最後で良かったかもしれない。
最初にやった『死者の帝国』は分厚さも含めて一番手に取りづらい作品だけど
冒険要素とBL要素強化のおかげで一番一般受けする内容になってたしww
伊藤計劃映画最終作、堪能した。凄い映画を続けて見れてファン冥利。


監獄舎の殺人 (ミステリーズ! 新人賞受賞作品集) (創元推理文庫)

監獄舎の殺人 (ミステリーズ! 新人賞受賞作品集) (創元推理文庫)

「ミステリーズ!新人賞」から、これまで数多くの才能が登場してきた。圧倒的な筆力で恐怖と謎を描く美輪和音。緻密な構成と奇抜な設定で魅せる近田鳶迩。軽妙な語り口で贈るユーモアミステリの新星・櫻田智也。医療ミステリの新たな書き手と期待される浅ノ宮遼。端正なロジックが冴える時代ミステリの旗手・伊吹亜門。新鋭五人の輝かしい出発点となった作品を一冊にして贈る。

しばらく受賞作を手にとってなかったので丁度良い。
流石の創元新人。レベル高い。
中でも『消えた脳病変』がお気に入り。
浅ノ宮遼、覚えとこ。


スタック数  119冊→118冊

2017年度解決数 41冊→42冊