Way Beyond


世界的な大企業・ハルウィンが「4月1日に年収8000万で超能力者をひとり採用する」という告知を出した。審査を経て自称超能力者の7名が、3月31日の夜に街中で行われる最終試験に臨むことに。ある目的のために参加した大学生・市倉は、同じく参加者の少女・日比野と組み、1通しかない採用通知書を奪うため、策略を駆使して騙し合いに挑む。傑作ノンストップ・ミステリ。

ミステリ仕立て。
能力の使い方や仕掛けは見事。
視点がちょっとわかりづらいか。
オチはらしくてほっこり。

仁科鳥子と出逢ったのは“裏側”で“あれ”を目にして死にかけていたときだった―その日を境にくたびれた女子大生・紙越空魚の人生は一変する。「くねくね」や「八尺様」など、実話怪談として語られる危険な存在が出現する、この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界。研究とお金稼ぎ、そして大切な人を捜すため、鳥子と空魚は非日常へと足を踏み入れる―気鋭のエンタメSF作家が贈る、女子ふたり怪異探検サバイバル!

キャラは今風だが
展開は古風なホラー。
この辺の塩梅は流石。不気味さ凄い。

壁と孔雀(ハヤカワ文庫JA)

壁と孔雀(ハヤカワ文庫JA)

警視庁SPの土壁英朗は仕事の負傷で休暇を取り、幼い頃両親の離婚で別れたまま2年前に事故死した母の墓参りに赴く。北海道にある母の実家は町を支配する名家で、今は祖父母と小5の異父弟・未来が住んでいた。しかし初めて会う未来は自分が母を殺したと告げ、自ら座敷牢に籠もっていた。その真意とは? さらに町では謎の事故が相次ぐ。信じるべきものがわからぬまま、英朗は家族を護るため立ち上がる。

事件自体はあっさり。
田舎の雰囲気は良かった。

ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく―。奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった…。人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。

完結。相変わらず暗い。
シェイクスピアにまつわるエピソードの入れ方は上手いなぁ。
すっきりした終わりでええんでない。

女王のポーカー: ダイヤのエースはそこにあるのか (新潮文庫nex)

女王のポーカー: ダイヤのエースはそこにあるのか (新潮文庫nex)

無敗の王者・明浜撲克倶楽部を倒すべく、学校一の嫌われ者から犯罪者まで、クセ者揃いのポーカーチームが結成された。約2か月後という超短期決戦に向け、浦原甚助らメンバーは、女王・江頭妙子に絶対服従の地獄の夏合宿に突入する。飛び交う情報、戦術論、汗、ぶどう糖…すべては王の首を獲るために。頭脳スポーツ青春小説、白熱の大会編!

めまぐるしく変わる勝率とリスクとリターンを天秤にかけての選択。
やっぱり最後の大会編は何度読んでも熱い。


スタック数  121冊→122冊

2017年度解決数 58冊→63冊